【寿福寺について】
寿福寺は、鎌倉の臨済宗建長寺派の寺院で鎌倉五山第三位の格式ある寺院です。
総門から中門までの参道と裏山の墓地は公開されていますが、中門から内側にはお正月とゴールデンウィークの特別公開日以外入れません。
墓地には源実朝、北条政子の墓と伝えられる五輪塔があります。
通常は比較的観光客の少ない寺院ですが、歴史なども知った上で訪れてみたいところです。
境内は「寿福寺境内」として1966年(昭和41年)3月22日、国の史跡に指定されました。
本尊:宝冠釈迦如来
鎌倉三十三観音 第24番
鎌倉二十四地蔵 第18番
鎌倉十三仏霊場 第4番(普賢菩薩)
【沿革・歴史】
源頼朝が亡くなった翌年の1200年(正治2年)、妻の北条政子が頼朝一周忌の導師を務めた明庵栄西を開山に招いて創建しました。
奥州征伐に向かう源頼義が勝利を祈願した源氏山を背にした源氏伝来の地で、頼朝の父・源義朝も以前この地に住み、計画は変更されましたが1180年(治承4年)初めて鎌倉入りした頼朝もここに館を構えようとした所です。
創建当時は七堂伽藍、14の塔頭の大寺院でしたが、2度の大火ですべて消失、現在は再建された総門、中門、仏殿、庫裏、鐘楼などになっています。
「開山・明菴栄西」
日本における臨済宗の開祖で、お茶を日本に広めたことで知られています。
1191年(建久2年)、宋から帰国する時にお茶の種を持ち帰り日本各地に広め、後年、お茶の種類、作り方や効能を書いた「喫茶養生記」という書物を残しました。
【見どころ・撮影ポイント】
「参道」
桂敷きという技法で作られた石畳の参道です。
鎌倉一美しい石畳と言われ、造園職人になりたい人は必ず見たほうがいいと教えられるほど見事なものです。
雨の日は一段と石畳が引き立ちます。
気にせず通り過ぎればただの参道ですが、この石畳を見るだけでも寿福寺を訪れる価値があります。
「仏殿」
1664年(寛文4年)の再建です。
釈迦三尊像、仁王像などが安置されています。
特別公開時でも内部の撮影は禁止です。
「ビャクシン」
仏殿の前にある鎌倉市指定天然記念物です。
【アクセス】
JR横須賀線・江ノ島電鉄鎌倉駅下車15分
駐車場はありません。
【時間・拝観料】
拝観自由
特別公開時は拝観料が必要です。
【所在地・お問い合わせ】
〒248-0011
神奈川県鎌倉市扇ヶ谷1-17-7
0467-22-6607