『横浜山手西洋館』電車・車など交通アクセス別撮影観光オススメ4コース

『横浜山手西洋館』電車・車など交通アクセス別撮影観光オススメ4コース
横浜山手西洋館模型

横浜山手には、館内も公開している横浜市が管理する西洋館が7館、道路などから見える個人宅などの西洋館が数館、教会が2館、レストラン1館、カフェ1館、博物館・資料館3館など、多種多様な西洋館が数多くあります。

明治の西洋館が多く残る神戸に対して、横浜山手の西洋館は関東大震災後の大正昭和のものが多いのが特徴です。
意匠など明治に比べればシンプルな感じもありますが、街並みとしては現代の建築とも違和感なく溶け込んでいて、山手の丘の独特の雰囲気を作っています。

そんな横浜のお洒落な雰囲気を味わいながら異国情調あふれる西洋館を巡り、写真映え・インスタ映えするスポットを探すのも楽しいと思います。
横浜市の管理するいくつかの西洋館では、バレンタインやハロウィン、クリスマスなどの季節のイベントに合わせ趣向を凝らした室内装飾を楽しむこともできます。
撮影や観光で訪れる人の交通アクセスを考えながらオススメのルートをご紹介しますね。

途中立ち寄る西洋館は歩きやすい順番に並べてありますが、実際にはすべてに行かなくてもいいので、各西洋館の案内などを見て決めて下さいね。
観光目的と建築学的な学びでは選び方も変わってくると思いますが、ここでは主に観光目的の人でも楽しめるものを中心にしています。

目次

【横浜山手西洋館・観光オススメコース】

1.JR京浜東北線・石川町駅スタート~横浜山手西洋館巡り~みなとみらい線・元町中華街駅から帰るコース

石川町駅を降りて大丸谷坂という少し狭い坂を10分位登りますが、帰りはエレベーターなどで元町中華街駅に向かえますし、中華街や元町、山下公園やマリンタワーに寄ることもできるコースです。
石川町駅から最初の洋館のあるイタリア山公園までの道は簡単ですが地図は見ておいたほうがいいでしょう。
横浜山手西洋館巡りが初めての方や、観光客を案内するには一番オススメのコースです。

☆JR京浜東北線・石川町駅スタート~「外交官の家」-「ブラフ18番館」-「カトリック山手教会」-「カトリック横浜司教館」-「フェリス女学院」-「ベーリック・ホール」-「エリスマン邸」-「えの木てい」-「山手234番館」-「横浜山手聖公会」-「ブリキのおもちゃ博物館」-「山手資料館」-「レストラン山手十番館」-「岩崎博物館」-「横浜イギリス館」-「山手111番館」~みなとみらい線・元町中華街駅

2.みなとみらい線・元町中華街駅スタート~横浜山手西洋館巡り~JR京浜東北線・石川町駅から帰るコース

このコースのいいところは山手の丘までの坂をほとんど登らずに、元町中華街駅からのエレベーターで丘の途中のアメリカ山公園まで行けることです。
帰りは石川町駅まで坂を下り、そのまま帰ってもいいですし、元町商店街を散策し商店街の反対側の元町中華街駅からも帰れます。
さらに中華街や山下公園方面にも行けますが、山手を歩いた後にそこまで足を伸ばすのは疲れるような気もします。

☆みなとみらい線・元町中華街駅スタート~アメリカ山公園~「横浜イギリス館」-「山手111番館」-「岩崎博物館」-「レストラン山手十番館」-「山手資料館」-「ブリキのおもちゃ博物館」-「横浜山手聖公会」-「山手234番館」-「えの木てい」-「エリスマン邸」-「ベーリック・ホール」-「ブラフ46番館」-「フェリス女学院」-「カトリック横浜司教館」-「カトリック山手教会」-「外交官の家」~JR京浜東北線・石川町駅

3.港の見える丘公園付近駐車場スタート~横浜山手西洋館巡り~駐車場に戻るコース

車で港の見える丘公園の近くまで行けるので便利ですが、駐車可能台数が少なく休日などは満車の場合が多いことがネックです。
他にも何箇所かコインパーキング等はありますが、いずれも止められる台数は少ないです。
行ってみて無理だったら、来た坂を戻って山下公園周辺で探したほうが確実です。

駐車場利用は駐車場まで往復で歩くことになりますので、歩く距離も長くなります。
下記のオススメのコースは車の進行方向と同じ道路の左側歩道を歩くコースで、「外交官の家」まで行ったら、同じ道の反対側の歩道を戻ってくるコースです。
全部行かずに途中で引き返すなども含め、時間と体力とを考えながら歩いてくださいね。

☆港の見える丘公園付近駐車場スタート~「横浜イギリス館」-「山手111番館」-「岩崎博物館」-「レストラン山手十番館」-「山手資料館」-「ブリキのおもちゃ博物館」-「横浜山手聖公会」-「山手234番館」-「えの木てい」-「カトリック横浜司教館」-「カトリック山手教会」-「ブラフ18番館」-「外交官の家」-「フェリス女学院」-「ベーリック・ホール」-「エリスマン邸」~港の見える丘公園付近駐車場

4.山下公園付近駐車場スタート~横浜山手西洋館巡り~駐車場に戻るコース

大規模駐車場があるので、安心して止められることがメリットです。
港の見える丘公園までは登り坂を歩かなければなりませんが、隣接するフランス山公園を通り自然を感じながらハイキング気分で歩くこともできますし、足元が悪ければバス通りの歩道を歩くこともできます。
山手での見学は数館程度にして、帰りは山下公園やマリンタワー、横浜人形の家などを見てもいいですね。
帰りは同じ山手の道ではなく石川町駅まで坂を降りて、元町商店街を散策しながら戻るといいでしょう。

裏技的に坂の下のドン・キホーテ駐車場に停めて短時間山手を散策し帰りに買い物をするという方法もありますが、山手を散策して最後がドンキというのも観光としてはちょっと違うかなという気がします。
横浜が地元で山手には何度も行っている人にはいいかもしれません。

☆山下公園付近駐車場スタート~「横浜イギリス館」-「山手111番館」-「岩崎博物館」-「レストラン山手十番館」-「山手資料館」-「ブリキのおもちゃ博物館」-「横浜山手聖公会」-「山手234番館」-「えの木てい」-「エリスマン邸」-「ベーリック・ホール」-「フェリス女学院」-「カトリック横浜司教館」-「カトリック山手教会」-「ブラフ18番館」-「外交官の家」~元町商店街~山下公園付近駐車場

横浜山手の西洋館巡りは、見て歩いて長時間楽しめるコースですので、観光などの基本は電車利用がオススメです。
マイカーは長時間駐車になると料金も高くなりますので、車で行くことのメリットを感じられる人向けです。
同様の理由でレンタカー利用には向きません。
リピーターなどで山手での滞在は短時間で他に向かわれる人などは、マイカーを便利に使ってもいいでしょう。

【横浜山手西洋館・アクセスマップ】

横浜山手西洋館の位置関係を番号で確認してくださいね。

Googleマップ

【横浜山手西洋館・個別案内】

山手のある西洋館の個別の案内です。
山手での滞在時間が短ければ無理に一度に全部に行かずに、興味のあるところに絞ったほうがいいでしょう。
横浜山手は何度も行きたくなるところですから、次の楽しみにもなります。

「外交官の家」[重要文化財]公開

外交官の家

1910年(明治42年)にアメリカ人建築家J.M.ガーディナーの設計により、明治政府の外交官・内田定槌氏の邸宅として東京都渋谷区南平台に建てられ、1997年(平成9年)にイタリア山庭園に移築復元され、国の重要文化財に指定されました。
塔屋のある木造2階建でアメリカン・ヴィクトリアン様式の建築です。
横浜市が管理し一般公開しています。

開館時間 9:30~17:00(7・8月は18:00まで)
休館日 第4水曜日(祝日は開館し翌日休) / 年末年始(12月29日~1月3日)※12月1日~12月25日は無休
12月1日~25日は18:00まで開館
※上記期間中の金・土曜日および12月22日~24日は19:30まで開館延長
TEL 045-662-8819

公式サイト http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/gaikoukan/

「ブラフ18番館」[横浜市認定歴史的建造物]公開

ブラフ18番館

大正末期に山手町45番地に建てられたオーストラリアの貿易商バウデン氏の邸宅として建築、1991年(平成3年)までカトリック山手教会の司祭館として使用され、1993年(平成5年)イタリア山庭園に移築復元されました。
横浜市が管理し一般公開、館内は震災復興期(大正末期~昭和初期)の横浜家具を復元展示、当時の外国人住宅の暮らしを再現しています。

開館時間 9:30~17:00(7・8月は18:00まで)
休館日 第2水曜日(祝日は開館し翌日休) / 年末年始 (12月29日~1月3日)※12月1日~12月25日は無休
12月1日~25日は18:00まで開館
※上記期間中の金・土曜日および12月22日~24日は19:30まで開館延長
TEL 045-662-6318

公式サイト http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/bluff18/

「カトリック山手教会」公開

「カトリック山手教会」

1933年(昭和8年)信者であったチェコ人建築家J.J.スワガー設計で建てられました。
優美な尖塔がある姿から山手のクイーンとも称されています。

観光客にも開放されていて見学することができます。
祈りの場なので節度を守って見学しましょう。

庭のマリア様の像もステキです。

公式サイト http://catholicyamate.org/

「カトリック横浜司教館」非公開

「カトリック横浜司教館」

明治43年の妻木頼黄設計の建築。
東京にあった横浜正金銀行頭取・相馬永胤氏の邸宅の洋館部分を移築したものです。

「フェリス女学院 中高等部1号館」非公開

「フェリス女学院 中高等部1号館」

1929年(昭和4年)森山伊望設計の鉄筋コンクリート造3階建の建築で、2002年(平成14年)当時の外観意匠で復元・再建されました。
外観を道路から見ましょう。

「ベーリック・ホール」[横浜市認定歴史的建造物]公開

「ベーリック・ホール」

1930年(昭和5年)にJ.H.モーガンの設計により、イギリス人貿易商ベーリック氏の邸宅として建てられました。
ベーリック氏はフィンランド名誉領事でもあり公邸としても使われたため、一般の個人用洋館より規模が大きいものです。
横浜市が管理し一般公開しています。

開館時間 9:30~17:00(7・8月は18:00まで)
休館日 第2水曜日(祝日は開館し翌日休) / 年末年始 (12月29日~1月3日)※12月1日~12月25日は無休
12月1日~25日は18:00まで開館
※上記期間中の金・土曜日および12月22日~24日は19:30まで開館延長
TEL 045-663-5685

公式サイト http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/Berrick-Hall/

「エリスマン邸」[横浜市認定歴史的建造物]公開

「エリスマン邸」

1926年(大正15年)に、A.レーモンドの設計により、生糸貿易商エリスマン氏の邸宅として山手127番地に建築され、1990年(平成2年)に移築復元されました。
元町公園の緑の木立の中にある西洋館で良い雰囲気です。
横浜市が管理し一般公開しています。

開館時間 9:30~17:00(7・8月は18:00まで)
休館日 第2水曜日(祝日は開館し翌日休) / 年末年始
TEL 045-211-1101

公式サイト http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/ehrismann/

「えの木てい」カフェ

「えの木てい」

1927年(昭和2年)朝香吉蔵設計で建てられました。
アメリカ人検事の邸宅として使われ、1970年(昭和45年)現オーナーの両親が自宅として購入、1979年(昭和54年)1階のリビングをカフェとしてオープン、店名の「えの木てい」は庭の大きな榎から名付けられました。
カフェに立ち寄ってもいいですし、道路からもよく見えます。

公式サイト http://www.enokitei.jp/

「山手234番館」[横浜市認定歴史的建造物]公開

「山手234番館」

1927年(昭和2年)頃に朝香吉蔵の設計で、関東大震災の復興事業として横浜を離れた外国人に戻ってもらうための共同住宅として建てられました。

1989年(平成元年)横浜市が歴史的景観保全のため取得、1999年(平成11年)から一般公開しています。
1階は再現された居間やパネル展示、2階は貸しスペースになっています。

開館時間 9:30~17:00
休館日 第4水曜日(祝日は開館し翌日休) / 年末年始(12月29日~1月3日)
12月1日~25日は18:00まで開館
※上記期間中の金・土曜日および12月22日~24日は19:30まで開館延長
TEL 045-625-9393

公式サイト http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/yamate234/

「横浜山手聖公会・クライストチャーチ」観光通常非公開(月2回土曜午後公開・屋内撮影禁止)

「横浜山手聖公会・クライストチャーチ」

1931年(昭和6年)J.H.モーガン設計で建てられました。
英ロマネスク風建築で、玄関部の三層の鐘塔から山手のキングとも称されています。
内部は太平洋戦争の空襲と平成の火災で2度焼失しましたが、その度に復旧されました。

公式サイト http://anglican.jp/yamate/

「ブリキのおもちゃ博物館」博物館

「ブリキのおもちゃ博物館」

今や世界的なコレクターになった北原照久さんが、30代で初めて開いた博物館です。
昭和初期の洋館を自分たちでリノベーションし1986年(昭和61年)にオープン、ブリキのおもちゃのコレクション約3000点を展示しています。
主に日本で1890年から1960年代に作られたブリキのおもちゃはとても味のあるもので、北原さんがいなければこれ程には残らなかった貴重なものです。
「ブリキのおもちゃ博物館」は30年以上の歴史を重ね横浜山手の観光名所になりました。

公式サイト http://www.toysclub.co.jp

「山手資料館」資料館

「山手資料館」

横浜開港当時の資料等が展示されています。

1909年(明治42年)に建てられました。
2度の移築で1977年から現在地にあり、元々は和館に付属した洋館部分です。
下見板貼りにフランス瓦の明治の建築で、横浜市に唯一残る明治時代の木造西洋館です。

「山手十番館」レストラン

「山手十番館」

昭和の建築ですが、明治の西洋館の意匠を持ち、外国人墓地付近のランドマーク的な建物です。
西洋館巡りでは外観を眺めるだけでもいいですが、高級フレンチレストランですのでゆっくり食事をしてもいいかもしれません。

公式サイト http://www.yamate-jyubankan.yokohama/

「岩崎博物館」博物館

かつてこの地にあっった「ゲーテ座」に似た部分もある外観で新築されました。
館内では文明開化当時の衣装を着て撮影もできます。

公式サイト http://www.iwasaki.ac.jp/museum/

「イギリス館」[横浜市指定文化財]公開

「イギリス館」

1937年(昭和12年)に英国領事公邸として建てられました。
港の見える丘公園に隣接し、横浜市の管理で一般公開されています。
スパニッシュ風の外観で昭和の典型的な山手の西洋館です。

開館時間 9:30~17:00(7・8月は18:00まで)
休館日 第4水曜日(祝日は開館し翌日休) / 年末年始 (12月29日~1月3日)※12月1日~12月25日は無休
12月1日~25日は18:00まで開館
※上記期間中の金・土曜日および12月22日~24日は19:30まで開館延長
TEL 045-623-7812

公式サイト http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/british-house/

「山手111番館」[横浜市指定文化財]公開

「山手111番館」

1926年(大正15年)J.H.モーガンの設計によりアメリカ人J.E.ラフィン氏の住宅として建てられました。
赤瓦に白い壁、緑の窓枠のスパニッシュスタイルの西洋館です。
カフェ「ローズガーデンえの木てい」が地下1階にあります。
横浜市が管理し一般公開しています。

開館時間 9:30~17:00
休館日 第2水曜日(祝日は開館し翌日休) / 年末年始 (12月29日~1月3日)※12月1日~12月25日は無休
12月1日~25日は18:00まで開館
※上記期間中の金・土曜日および12月22日~24日は19:30まで開館延長
TEL 045-623-2957

公式サイト http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/yamate111/

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